難易度はどれくらい?

ここでは代表的なパーソナルトレーナー向け資格取得の難易度について解説しています。

簡単とは言えない!パーソナルトレーナー向け資格の取得

国家試験に合格することを必要としないパーソナルトレーナー向け資格は難易度は低く思われがちです。もちろん医師や弁護士資格ほど難しくないですが、だからといって油断していると合格できません。

パーソナルトレーナー向け資格の難易度は受検する資格によって異なります。そこでよく知られている資格をピックアップし合格率や難しさについてまとめました。

NESTA-PFT

全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認可するパーソナルトレーナー向けの資格です。有名な資格ですが、1年以上の指導経験があれば受験資格はクリアできますし、未経験でも養成講座の受講すれば受験できます。

合格率は50~60%(※)とされているので難易度はそれほど高くないと思われますが、一部では30%程度というデータも。試験では正答率80%以上を求められているので、テキストの内容をしっかり理解しておくことが必要です。

NSCA-CPT

全米エクササイズ&コンディショニング協会(NSCA)が認可するパーソナルトレーナーの資格です。試験では個別の評価やトレーニング、コンディショニング全般の指導能力を認定し、受験資格はそれほど厳しくはありません。

しかし試験をクリアするためにはトレーニング知識だけでなく、スポーツ障害学やスポーツ生理学など幅広い知識が必要です。合格率が65%(※)になることもあるため、トレーナー系の資格の中で最も難しいと評価されることもあります。

JATI-ATI

日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定するトレーニング指導者の資格でパーソナルトレーナーの三大資格の1つとなっています。合格率は年度や地区によって50~90%までバラツキがありますが平均すると60%前後(※)と考えられます。

体育系の専門学校や資格認定校に通学していると受験資格が得やすく実技試験も無いので取り組みやすいですが簡単とは言えません。資格としての全体の難易度はNSCA-CPTやNESTA-PFTとそれほど変わりはないと考えられます。

JHCA-FC

日本ホリスティックコンディショニング協会(JHCA)が認定するフィジカルコンディショナー(FC)のことで、これからパーソナルトレーナーを目指す人に最適な資格です。鍛錬度チェックと筆記試験、指導ロールプレイングが試験内容となります。

合格率は公表されていませんが、学歴・経歴などは判断材料にはならないため、それほど合格するためのハードルは高くないと考えられます。運動指導の経験は必要ですが講習会を受けて知識面をしっかり固めればクリアできます。

JSPO-AT(旧JASA-AT)

日本スポーツ協会(JSPO)公認のアスレティックトレーナー資格です。アスレティックトレーナーは国際競技大会をはじめとして、国民体育大会や国内トップリーグで活躍するアスリートをサポートします。

検定試験の合格率は公表されていませんが、トレーナー系の資格では最難関と言われています。2002年当時で養成講習会修了者で約40%、適応コース修了者で10%以下の合格率とされ難易度は非常に高いと考えられます。