BRFトレーナーズ協会が発行している資格です。
BFRトレーニングはベルトを締めて血流制限をしながら行うため、長時間続けたりキツく締めたりなど間違った方法で実施するのは、めまいや貧血などを起こすリスクがあるため危険です。正しいBFRトレーニングの指導が可能なトレーナーを示すものとして、トレーナーの資格制度が設けられています。
ベーシック・アドバンス・マスターの3つのレベルに分けられるBFR。オプション資格として、水中で行うBFRトレーニングを対象とした「BFR AQUA」もあります。
ベーシック資格取得講座を受講すれば取得できます。受講資格は設けられていないので、希望すればだれでも受けることが可能です。受講時にはベルト・圧計・メジャーを購入する必要があります。
ベーシックの資格を取得者のうち、ベンチプレス持ち上げとスクワットを10回ずつ行える人が取得講座を受けられます。
ベンチプレスは男性なら体重の80%の重りを、女性は70%の重りを持ち上げなければいけません。スクワットは男女どちらも体重の80%の重りを持ったうえで10回行い、合否を決めます。
対象条件は3つあり、1つ目は生化学・栄養学・運動生理学・解剖学の基本を学んだうえで、3年以上継続して講習会を実施していること。1年に6本以上の講習会を行う必要があります。2つ目はトレーニング経験が10年以上あること。3つ目の条件として、プロトレーナー1人以上からの推薦と協会の理事3人以上からの承認を受けなければいけません。
※2018年時点ではマスター資格は、現在募集していないようです。
BFRトレーナーアドバンスと同じく、ベーシック資格を持っている人が対象です。
BFRトレーナーズ協会のホームページから受講できます。月に数回、主に東京や神奈川などで開催されているようです。ベーシック資格の取得には入会金と年会費合わせて10万8,000円が必要となります。スターターキット6万8,288円も購入しなければいけません。申し込み後には講師からスターターキット購入の連絡が来ますが、その際に希望するベルトのサイズと色を伝えます。
講座参加後は、入会手続きに必要な契約書類を提出。認定証が届けば、BFRトレーナーとして活動できます。
ベーシック講座の内容は座学と実技の2つ。受付を済ませた後、数時間座学を受けます。その後に実技を行い、講座は終了です。座学と実技の時間は講座ごとに異なりますが、1日で終わるプログラムとなります。
講座で使用するテキストの費用は受講料に含まれているので、新たに支払う必要はありません。講座参加の申し込みが済んだ後、協会から講座の受講票と請求書が郵送で届きます。指定された口座に入金すれば、必要な手続きは完了です。支払い期限は申し込み時に届くメールに記載されています。
ベーシックに関しては受講に必要な資格がなく、1日で終わるのでスケジュールを合わせられるのであれば、難しい資格ではありません。アドバンスは体重の70~80%の重さのベンチプレスとスクワットを行う必要があるので、一定の筋力がなければ厳しいでしょう。
成長ホルモンの分泌を促し、ダイエットやアンチエイジング効果があるとされているBFRトレーニング。ボディラインをよりきれいにしたい人、正しいやり方で効率的にトレーニングしたい人への指導が可能になります。
安全性の確保と同時に、効果を最大限に高めるBFRトレーニングを指導するためにはBFRの資格を持っていることはマストでしょう。簡単に取得できるので、トレーナーとしてスキルアップしたい人にとって、第一歩として挑戦しやすい資格です。
BFRを取得すると、BFRトレーニングの提供を正しい知識を持ったうえで行えます。BFRトレーニングというのは、血流を制限をしつつもトレーニングを行うスタイルで、適切な知識や技術が求められるトレーニング方法です。所定の講座を受講し、資格を取得することで正しい方法を学ぶことが大切なのです。他にも、BFRトレーナーズ協会が加入している団体保険に加入できたり、セミナーへ特別価格で参加できるなどのメリットもあります。
また、個人としてプライベートジムの開業や、BFRをトレーニングメニューに取り入れたいフィットネスクラブなどでは、資格を持っているなら採用されるチャンスが広がります。資格を持っていなければできないトレーニング方法なので、他のトレーナーとの差別化を図れるでしょう。
BFRトレーナーズ協会では、資格取得講座を受講する前にスポーツトレーナーやボディケアの専門家であることを推奨しています。それで、事前にトレーナーとして知識を持ち合わせておくことでBFRの効果を高めることにつながるためです。
スクールでトレーニングの基礎を学び、さらにBFRトレーナーズ協会のコンサルティングを併用すると独立の成功確率を高められるでしょう。
BFRトレーニングってどんなものなのか疑問に思う方も多いので、よくある質問をまとめました。
加圧トレーニングとは大きな違いがあります。加圧トレーニングでは、200~300mmhほどの圧をかけるのですが、BFRトレーニングを実施するときには80から150mmhgの低めの圧でトレーニングします。血流を制限させることで起きてしまうデメリットを減らすために低い圧でトレーニングをするのです。
また、健康上のリスクを減らし、より効果が高いトレーニングをするために所定の圧が決まっています。その範囲内でトレーニングできるように、資格保持者に指導してもらいながらトレーニングします。
自重でトレーニングしたり、低負荷でトレーニングしたりすることは変わりません。しかしBFRトレーニングの場合には、1セットごとにベルトを外してトレーニングをします。トレーニング内容に変わりはなくても、どのタイミングでベルトを脱着するのかが異なるのです。
BFRトレーニング自体は誰でも可能ですが、専用のベルトを使って圧を設定することが必要になります。さらに圧設定をするには、専門の知識が必要になりますので、資格保持者に指導してもうこと大切。自分でトレーニングはできるのですが、資格保持者に教えてもらえる環境でトレーニングしましょう。