ここではJATI-ATIの特徴や取得条件、難易度について説明。取得後の活躍の場についても紹介しています。
JATI-ATIとは日本トレーニング指導者協会(JATI)がトレーニング指導者として科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを認定する資格のことで、NESTA-PFT、NSCA-CPTと共にパーソナルトレーナーの三大資格の1つとなっています。
ATIとはトレーニング指導者(Accredited Training Instructor)のことで基礎資格の位置づけになっています。JATI認定資格にはこの他に上位資格としてJATI-AATI(上級トレーニング指導者)、JATI-SATI(特別上級トレーニング指導者)があり、さらにハイレベルな指導者を目指すことが可能です。
資格を取得するためにはJATIに入会し正会員になることが第一条件となります。その上で一般科目と専門科目それぞれ2日間ずつ合計4日間の養成講習会を受講し、自己学習課題を提出することで受験資格を得ることが可能になります。
養成講習会の免除措置として日本体育協会公認アスレティックトレーナーやNSCA-CPT、健康運動実践指導者など指定の資格を取得している人や、養成校・養成機関ですでに認定試験に必要な科目を履修または履修見込みの場合は受験可能になります。
JATIの公式HPの入会手続きフォームへすすみ、会員規約に同意して、個人情報と振替に使用する口座情報を登録します。その後、Eメールで振り込み方法に関する通知が届いたら、指定された方法で年会費を支払えば登録完了です。
年会費は10,800円。学生会員などの区分はなく、全員の年会費が同一料金です。会員になると、JATIから会員番号とサイトログインID・ログインパスワードが送られます。ログインIDやパスワードはJATI会員ページで利用できます。
受験がはじめての方は31,500円となります。2回目以降の受験でどちらか一方のみを受験したい場合、筆記試験は10,500円、実技試験は21,000円です。
JATI年会費を払って正会員になり、特別認定講習を受講すれば受験することができます。養成講習会を受講するか、自己学習課題を提出すると認定試験を受けることができます。住んでいる地域によって会場が異なるため、自分の住むエリアで近い会場を選んで申し込みましょう。
JATI認定のトレーニング指導者を取得後、さらに上級トのレーニング指導者になるための資格試験があります。上級トレーニング指導者(JATI-AATI)と、特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)の2つです。受験には指導に関する条件があるので、気になる方は一度チェックしてみてください。
一般の場合、JATIの公式サイト「教材の注文」のページから注文できます。会員の方は一般価格よりも安く購入できるため、テキストを入手したいと考えている方は会員になってから買うのがおすすめです。会員限定のマイページにログインするとオンラインショップのページがあるので、そこから購入できます。
テキストの送料は5冊まで一律350円、5冊以上だと送料無料です。ただし、沖縄や離島、場所によっては配達料がかかるそうなので、詳しくはJATI事務局まで問い合わせてください。
JATI-ATIの合格率は年度や地区によって50~90%までバラツキがありますが平均すると60%前後と考えられます。体育系の専門学校や資格認定校なら受験資格が得やすく実技試験も無いので取り組みやすいですが簡単とは言えません。難易度は他のNSCA-CPTやNESTA-PFTとそれほど変わらないと考えてよいでしょう。
JATI-ATIを取得すると一般の人からスポーツ選手まで幅広くトレーニング指導が可能になります。競技スポーツにおいて選手の体力強化やトレーニング指導もできますし、フィットネスクラブのインストラクターとして仕事をすることも可能です。その他、地域スポーツ指導者やトレーニングコーチ、スポーツコーチと呼ばれる仕事に就きたい場合に非常に役に立つ資格です。
そもそも国家資格は存在しないので、JATI-ATIを取得しなければパーソナルトレーナーになれないということはありません。しかしJATI-ATIはあらゆる目的に対応できるトレーニング指導の専門家のための資格で、特に国内のフィットネス業界で浸透しているためパーソナルトレーナーとして活動するためには大変有効と言えます。