NASM-PES

NASM-PESとはどんな資格なのか

アスリートだけでなく、体の機能や筋力低下により怪我をしやすい高齢者など幅広い人への指導に活かせる資格です。ケガを防ぐための知識や運動技術の獲得を重視した資格で、アメリカの理学療法士マイケル・クラーク博士が作成しました。この資格があれば、リハビリや運動能力の向上に関する知識があると証明できます。指導する相手一人ひとりのクセに合わせたプランを提案できるのがメリットです。必須の資格ではない分、持っているとワンランク上のトレーナーとして、信頼を得ることができるでしょう。

資格を取得した後数年ごとの更新は必要なし。更新忘れによる失効はありません。

取得するための方法(条件)

受験を申し込むための条件は2つあります。

1つ目は4年制の大学か、国内の医療系専門・スポーツトレーナー系の学校を卒業していること。2つ目はパーソナルトレーナー資格であるNSCAやAFAAを取得していることです。この2つを満たさない限りは受験できません。トレーナーとして専門的に学んだ経験や資格が必要になるので、NASM-PESの取得までには時間がかかります。また受験条件として取得しておくべき資格は、NCCA・NBFE・DETCが認定している団体の資格のみ有効です。こちらの資格も、大学卒業が受験条件に設定されています。

NASM-PES会員になるには

アメリカで生まれた試験ですが、「R-body project」という会社が代理店として受験を受け付けています。オンライン上で試験を行うため、自分の都合の良いタイミングで受けることが可能です。

試験内容について

受験費用

オンラインで行う試験は全部で100問。正解数70問以上で合格です。試験の結果はすぐに閲覧でき、合格後2ヶ月以内に認定証が送られます。

問題集の購入方法

問題集はR-body project で受験を申し込んだ際にもらえます。申し込みにはGoogleメールのアカウントが必要なので、事前にアカウントを作っておきましょう。利用規約に同意した後に申し込みを行い、7日以内に指定された口座に受験料を振り込めば申し込みは完了です。振り込みの確認が取れ次第、オンラインの受講サイトから学習できます。

難易度

オンライン動画で時間と場所を選ばずに何度も学習できるうえ、小テストで復習できる環境が整っているため、難易度は高くない資格です。

オンライン試験の受験期限は一年間と長く設定されているのも、難易度を下げているポイントでしょう。期限内であれば3回まで受験可能。一から学んで合格できたという人もいます。

活躍の場

資格を持つことで自分の技術力と知識を証明できるので、パーソナルトレーナーとして活動するうえで信頼を得やすくなります。運動能力を上げるだけでなく、怪我の予防や負担を軽くしたいという人の要望にも応えられるのがメリットです。

必要性

NASM-PESはパーソナルトレーナーとして活動するうえで必ず必要な資格というわけではありません。しかし、指導するうえで多くの資格を持っているほうが、活動するうえで有利になるのは確かです。人の動きや仕組みについて理解を深められるので、一人ひとりに合ったメニューを立てやすくなります。