NATA-ATC

ここでは、国際的なパーソナルトレーナーの資格として有名なNATA-ATCについて、資格の特徴や取得方法などを解説します。

NATA-ATCとはどんな資格なのか?

NATA-ATCは、全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)が認定している資格であり、アメリカ国内で働くスポーツトレーナーのほとんどが取得しているともいわれる専門資格です。

NATA-ATCは、アメリカ医学会(AMA)によっても認定されており、NATA-ATC資格取得者は、看護師や理学療法士といった準医療従事者として同等の扱いを受けることができます。そのため、NATA-ATC取得者は単なるパーソナルトレーナーとしてだけでなく、世界規模のフィットネス業界やスポーツ医療の分野で活躍できる、専門家ともいえるでしょう。

NATA-ATCは、日本だけでなくアメリカを含めた世界各地で通用する資格であり、グローバル規模でパーソナルトレーナーとして活躍したい人であれば、取得を目指したい取得ともいえます。

資格取得するための方法(条件)

NATA-ATCはアメリカで認定される資格です。そのため、NATA-ATCを取得するにはアメリカへ渡って大学卒業資格を取得するなど、多くの日本人にとって厳しい条件があります。

NATA-ATCを取得するための条件

  1. アスレティックトレーニング教育認定委員会(CAATE)が認定する4年制大学、または大学院へ入学し、アスレティックトレーナープログラムを修了し、卒業すること。
  2. 所定のインターンシップの時間(卒業までに700~800時間が目安)をクリアすること。
  3. CAATE認定大学・大学院を卒業後、認定試験(BOC certification exam)に合格すること。

実際にNATA-ATCを取得するには?

現実的にNATA-ATCを取得しようとすれば、まずアメリカの認定校へ留学し、必要な単位やインターンシップなどを修了した上で卒業しなければなりません。

また、その上で認定試験に合格する必要がありますが、そのためにはスポーツ医科学やトレーニングに関する様々な専門知識を持っているだけでなく、高い英語力も求められます。

NATA-ATCの取得に必要な費用

NATA-ATCの取得には、認定大学・大学院への入学費や学費に加えて、渡航費や現地での生活費といった費用がかかります。

また、英語能力に不安がある場合、事前に英会話スクールなどに通って英語能力を向上させなければならず、場合によってはそのための費用がかかるかも知れません。

NATA-ATCの試験内容

NATA-ATCでは、専門知識に関する筆記試験、ケガや傷害への対処を審査する実技試験、アクシデントへの対応力を示すシミュレーション試験の3種類全てに合格する必要があります。

さらに、当然ながら試験は全て英語で行われる上、それぞれの試験に1年以内に合格しなければなりません。1年以内に合格できなかった場合、改めて出願からやり直します。

グローバルでの活躍を目指すために必要な資格

NATA-ATCは、アメリカのフィットネス業界やスポーツ業界で特にメジャーな資格であり、またそれを取得しているということは、高度な専門知識だけでなく優れた英語力を備えている証でもあります。

そのため、世界的にパーソナルトレーナーとして活躍したい人や、世界で活躍するアスリートのチームに参加したい人にとっては、非常に魅力的な資格です。

取得難易度の高い資格ですが、国内の専門スクールでは留学も含めてサポートしているところもあり、効率的な資格取得を目指すことが大切です。

NATA-ATCを取得するメリット

NATA-ATCは、日本だけでなく世界で通用する資格ですので、パーソナルトレーナーとして世界で有効です。フィットネスジムやパーソナルジムはもちろんですが、日本人アスリートのサポートチームとして働くことも視野に入れられことができ、パーソナルトレーナーだけにとどまらない幅広い働き方が可能になります。

また、NATA-ATCの資格取得には、大学や大学院の学歴と実習での実務が必要です。資格取得の基準も高く、準医療従事者としての扱いになるので、いかに認められている資格なのかが分かるでしょう。

NATA-ATCの資格取得後の活動方法は?

NATA-ATCを取得した後は、パーソナルトレーナーとして働くことがメインになるでしょう。さらにNATA-ATCの場合には、世界で通用するので、日本だけでなく海外の日本人アスリートのサポート可能です。

プロアスリートは海外にも出て行っていますが、トレーニングや調整の際には母国語で話したいと思うかもしれません。もし英語も話せるのであれば、トレーナーと通訳を兼ねているので、日本人アスリートには重宝されるはずです。取得難易度の高い資格ですので、資格を保有していれば世界に通用するパーソナルトレーナーになれるでしょう。