NESTA-PFT

ここではNESTA-PFTの特徴や取得条件、難易度について説明。取得後の活躍の場についても紹介しています。

NESTA-PFTとはどんな資格なのか

NESTA-PFTとは全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認可するパーソナルトレーナー向けの資格です。PFTはParsonal Fitness Trainerのことでフィットネス業界ではよく知られているのでフィットネスクラブに就職したりフリーパーソナルトレーナーを目指す人が取得を目指します。

資格取得のためには身体に関する専門的知識や実践的技術などフィットネスに関する知識の他に、ビジネス面から見たパーソナルトレーナーの役割や考え方なども習得することが必要です。NESTA-PFTと並んで米国の大手団体が発行する資格なので、国際的にも非常に信頼性が高い資格と言えます。

取得するための方法(条件)

受験資格としてはまずNESTA JAPANからテキスト購入済みであること。日本国籍または、日本での就労可能な在留資格があり、満18歳以上で学歴は高校卒業以上という条件を満たしている必要があります。

業界未経験で取得を目指す場合はNESTAの開催する養成講座の受講が必要で、講習会ゼミコースの他にWEBコースも用意されています。

1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験や運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある人や体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している場合は直接受験することが可能です。

ダイレクトコース

NESTAが実施しているゼミコースやWEBコースを受講せずに、直接NESTA-PFT認定試験を受験するのがダイレクトコースです。すでに現場で指導した経験をお持ちの方や、知識や技術に自信がある方におすすめ。

ただし、NESTA JAPANでPFTテキストを購入している、日本国籍を持つ18歳以上など、PFT認定受験要件を満たした方のみしか受けられません。詳しくは公式HPに記載されているので、チェックしてみてください。自分が受験できるかどうかは事前に条件を確認しておくと良いでしょう。

ゼミコース

NESTAの養成講座を受講した方が、終了後に認定試験を受けられるコースです。ロングコースは4日間で32時間、運動生理学や機能解剖学、生体力学を基礎から学びます。ショートコースは2日間で16時間。ロングコースで習得する基礎知識を、すでに身に着けているという方に向いています。

基礎知識に不安があるという方は、ロングコースを受講したほうが良いでしょう。申し込み後、銀行振り込みで受講料を振り込めば受講できます。試験直前に対策したいという方はチェックしてみてください。

WEBコース

Eメールを活用して学習するコースです。すべての講座を終了後、PFT認定試験を受けられます。WEBコースでは、課題が送信されてから1週間を目安に解答。メールを返信すると担当講師が添削して、補足説明とともに再返信してくれます。

ただし、インターネットの通信環境はもちろん、wordとPDFソフトの閲覧環境が必要です。理解度や解答ペースによって異なりますが、受講が修了するまでにおよそ2~3か月かかります。

テキスト、問題集の購入方法

各コースを申し込む前に、テキストだけを購入することができます。NESTA PFTの試験を受ける方は、公式テキストを必ず手に入れておかなくてはならないので受験申し込み時までに購入しておきましょう。

一方で問題集は必ず購入しなければならないという条件はありませんが、NESTA PFTを理解する、パーソナルトレーニング市場や売り込み方を深く知ることができます。問題編と解答編が別冊子で分かれているので、試験対策や復習にも使いやすいでしょう。手元に1セットあれば試験までの対策も安心です。

受験者の声

受験にかかる費用が高め

PFTに合格すると必要な知識を持っているとみなされるので、無資格の人と差別化が図れます。今回、無事に合格できて有資格者となり、自分の自信につながりました。

ただ、資格を取るまでに最低でも6万円近くかかります。コースを受講する人は10万円を超えると思います。NESTAに限らず、一般的にパーソナルトレーナーの資格って取得料金が高いのでしょうか…。

パーソナルトレーナーとしての自信がついた

スポーツクラブに勤務しています。現場にいると独学である程度の知識は身につくのですが、どこまで通用するのかわからない状況。胸を張って「パーソナルトレーナーです」と言えるようになるためにも、受験を決意しました。

所属クラブで推奨されていたこともありNESTA-PFTを受験。1か月ほどの勉強で無事合格しました!自分のスキルを確認するいい機会になったと思います。

事前講習に助けられた

問題集でも試験対策をしましたが、試験前日に8時間受講する対策は、かなり合格の助けになりました。テキストのみの対策だと正直試験に通るのは難易度高いと思います。

引っかけの計算問題が出たり、端っこに書かれている小さな注意がきが問題になったりするので、攻略法を教えてくれる講習は受けていたほうがいいですよ。

NESTA-PFT資格取得が目指せる
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難易度

パーソナルトレーナーのメジャー資格ですが指導経験1年以上あれば受験資格をクリアできますし、未経験でも養成講座の受講で受験できますのでそれほどハードルは高くありません。合格率は50~60%とされていますが、試験では正答率80%以上を求められているのでテキストの内容をしっかり理解していないと合格は難しいでしょう。

活躍の場

公式ページでのおすすめはプロのパーソナルトレーナーを目指す人やフィットネス業界での独立開業を目指す人となっています。実際にフィットネスクラブなどで従業員として活動したり、フリーでフィットネスクラブと契約したり個人でジムを開業するなど資格取得後は様々な進路があります。

必要性

NESTA-PFTの資格取得はパーソナルトレーナーになるための絶対条件ではありませんが、業界でも名が通っている資格なので就職や開業時など様々な場面で有利に働くことはあります。資格を取得するとアメリカの本部でも登録されるので、日本国内だけでなく海外でも活躍したいと考えている場合は役に立つでしょう。

NESTA-PFTの資格を取得した後にできる働き方とは?

フィットネス業界で独立して働く

フィットネス業界で独立することを目標にできます。もちろん、資格を取得しなくてもフィットネス業界で独立することは可能ですが、資格を持っている方がトレーナーとしての信用度・信頼度のアップに繋がるのです。

何も経験がない状態で、新しいことを始めるのは難しいので、パーソナルトレーナーとして現場での働き方を知っている必要がありますし、業界全体の流れを把握している必要があります。将来どのようなことが流行するのか、先の流れを読む力も必要となるでしょう。その助けとして、NESTA-PFTの資格が役立つので、将来独立することを目標としている方にもおすすめの資格と言えるのです。

パーソナルトレーナーとして働く

NESTA-PFTの資格を取得した後に、パーソナルトレーナーとして働く方が一般的です。もしプロのパーソナルトレーナーとして経験がほとんどない場合でも、この資格を持っているので一定のスキルを持っていると見なされて、信頼を集められるでしょう。

パーソナルトレーナーとして成功させるには、クライアントから信頼してもらう必要もあるので、こうした資格を取得し、実績として保持することは今後の助けになります。パーソナルトレーナーの経験者として教える立場に立ちたい場合にも、就職しやすくなるでしょう。

フィットネスクラブと契約して働く

パーソナルトレーナーとして働くのではなく、幅広く働きたいならフィットネスクラブと契約する方法があります。パーソナルトレーナーの場合には、少人数もしくは1対1で指導を行いますが、フィットネスクラブと契約するなら、多くの利用者に指導することになります。

その分シビアな世界になりますので、結果が出せなかったり、利用者から支持を集めることができないのであれば、仕事を継続することは難しいでしょう。フィットネスクラブのスタッフではなく、フリーで契約するというには、さらに厳しい働き方になります。もしこの働き方に挑戦したいなら、スキルの証明のためにNESTA-PFTが役に立つのです。

ジムを開業する

フィットネス業界で独立するという大きな目標でなくても、自分のジムを持ちたいという方もいるかと思います。ジムを利用する人に何を求められているのか、ニーズを把握するのにも、資格取得のために学んだ知識が役立つでしょう。また、ジムを開業したときのアピールポイントとしても活かせます。