ここでは、「公益財団法人 日本体育施設協会」が主催する資格・トレーニング指導士について、資格の概要や試験の難易度などを解説します。
トレーニング指導士とは、「公益財団法人 日本体育施設協会」が主催する民間資格。ウェイトトレーニングやサーキットトレーニングなどの指導を中心に、効率的かつ安全な筋力トレーニングをサポートする専門資格です。
トレーニング指導士の資格を持たなくても、筋力トレーニングの指導を行うことはできますが、お客さんに適切な指導を行うためには、取得しておいたほうが良い資格と言えます。実際にウェイトトレーニングやサーキットトレーニングを行っているジムのトレーナーの中には、トレーンング指導士の資格を保有している人が少なくありません。
トレーニング指導士の資格を取るためには、主催団体が行う講習会に参加のうえ、筆記試験と実技試験に合格しなければなりません。ただし講習会に参加する前提として、以下の2つの要件を満たしている必要があります。
残念ながら、10代の方がトレーニング指導士の資格を取ることはできません。また、健康上の問題がある方は、20歳以上でも資格を取得することができません。
「公益財団法人 日本体育施設協会」が主催する講習会に参加したうえで、筆記試験と実技試験に合格することで、トレーニング指導士の資格を取得することができます。
講習会は4日間で、受講時間は合計23時間15分。東京で行われる講習会なので、地方の方は、一時的に上京する必要があります。 なお、取得した資格を維持するためには、4年ごとに講習会を受講し、資格の更新手続きをする必要があります。
講習会で知識と技術をしっかりと身に付ければ、基本的には合格するでしょう。例年の合格率は90%以上なので、難易度は決して高くはありません。
ウェイトトレーニングやサーキットトレーニングなどを通じ、主に筋力アップを目指すお客さんに対し、適切な指導を行うことができるようになります。
やみくもに筋力トレーニングを行っても、効率的に筋肉が付くわけではありません。また、無理な筋力トレーニングにより、思わぬケガをする恐れもあります。効率的かつ安全に筋力トレーニング指導を行うためにも、トレーニング指導士の資格保有者は必要とされることでしょう。
トレーニング指導士の資格を取得することは、さほど難しいことではありません。主催団体が提供している知識をきちんと身に付ければ、どんな方でも、きっと資格を取得することができるでしょう。
ただし、トレーニング指導士の資格を取得したからと言って、この資格のみを武器にパーソナルトレーナーとして採用されることは、なかなか難しいでしょう。なぜならば、パーソナルトレーニングの現場では、知識・理論に加えて、実践的な経験も要求されるからです。
パーソナルトレーナーになるための近道は、パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶこと。スクールであれば、知識・理論に加えて、豊富な実践を経験することができます。トレーニング指導士は、パーソナルトレーナーとして就職した後に目指すべき資格、と考えるべきでしょう。