ここでは独学でパーソンルトレーナーになれるのか、スクールに通学と比べて何が違うのかを解説しています。
「独学でパーソナルトレーナーになれるのか」という問いに対する答えは、端的に言えば“なれます”ということになります。
また独学としていますが、国家試験があるわけではないので、勉強して資格試験にパスする必要もありません。「私はパーソナルトレーナーです」と名乗ってしまえば、今日からでも法的な問題もなくなれるということです。
では、それで実際にパーソナルトレーナーの仕事がきちんとできるかというと、違います。トレーニングの知識もなく人を指導したこともなければ、名乗っているだけで素人と全く変わりません。
独学で民間資格を取得すればよいのかというと、それでも十分ではありません。もちろんパーソナルトレーナーの資格には種類があって、条件が厳しいものもありますが、資格取得しているだけでは不安が多く残ります。
正しい知識を身につければ資格試験をパスすることができるのですが、養成スクールや専門学校でセッションスキルなどを習得したうえで資格取得した場合に比べると、かなり実力差が出てしまうからです。
資格取得や就職に有利な
パーソナルトレーナー養成スクールを探す
資格取得はパーソナルトレーナーになるための一つの目標になりますが、ただの通過点でしかありません。独学がスクールと比べてどこが違うのかを整理してみましょう。
スクールで学ぶと、マシンやその他トレーニング機器が実際にそこにあり、また実践力を身につけるためにジムに行って一対一で指導を行うなど、実技から学ぶことができます。ところが独学だと、マシンは揃えたとしても、セッション実技と呼ばれるものを経験することができません。
パーソナルトレーナーはマンツーマン指導が基本。クライアントと密にコミュニケーションをとり、適切なアドバイスをする必要があります。こうしたカウンセリング力は、相手のいない独学では身につきませんから、どこかで就職が決まっても後々困ることになります。
パーソナルトレーナー養成スクールや学校の中には、資格取得から就職支援まで強力なバックアップ体制ができているところがあります。独学の場合は、当然ながらこうしたサポートは受けられません。すべて自分で調査して、正面からぶつかって道を切り開いていく覚悟が必要になります。
1人で学べることには限界がありますので、即戦力のあるパーソナルトレーナーとして仕事をしたいのであれば、スクールで学ぶことをおすすめします。
実技を身に付けることはもちろん、サポートを受けられるなどのメリットがあるスクール。その一方で、受講期間の短さというデメリットもあります。事前にメリット・デメリットを理解しておけば、自分に合った学習方法を選びやすくなりますよ。
パーソナルトレーナー養成スクールは、普段働いている人でも通いやすいのが魅力的。平日はもちろん、土日に開いているスクールもあるからです。平日仕事が忙しくて通えないという人でも、自分のスケジュールに合わせて学べます。
独学だとトレーニングで分からないことや課題にぶつかっても、なかなか解決が難しいでしょう。スクールが少人数制であれば講師に質問しやすく、より疑問を解消しやすい環境が整っています。資格保有者から教わることができるため、専門性の高い知識や技術を吸収しやすいのもメリットの1つです。
独学の場合、座学を学べても実技を学習するのは難しいという点があります。スクールであればトレーニングを正しいフォームで行えるか、顧客へどのように対応すれば良いかなどを経験豊富な講師から教わることができるのがポイントです。
実際にトレーナーとして活動している人に教わることで、より具体的かつ現場で活かせる実技を学べます。座学においても経験者のサポートを受けながら学べるうえ、他の受講者と情報を共有することが可能です。
スクールでのカリキュラム完了後にトレーナーとして活躍できるよう、就職や資格取得のサポートもしてもらえます。スクール卒業後の活動を有利に進められるのがメリットです。中でもパーソナルトレーナーに必要な「資格取得率の高さ」、手厚い就職支援を行っているスクールを学びましょう。
スクールに通うことで経験や技術を積むことができますが、大切なのはスキルを証明する実績を持っていることです。分かりやすいのが実際にトレーナーとして経験を積んでいる、資格を所持していること。トレーナーは即戦力が求められるので、スクールに通っていただけでは肩書きとしてはあまり利用できません。スクールに通う場合は、就職サポートを受けられるところを選ぶのがおすすめです。
独学とは違い、受講料数十万ほど自費で出す必要があります。専門学校のコースの場合、学費が100万円以上かかることも。資金を用意できるのならいいのですが、難しい場合は分割払いに対応しているかどうかも確認しましょう。
独学と比べてスキルを上げやすい反面、スクールでの学習時間には限りがあります。本当にトレーナーとして活動したいなら、スクールで学ぶだけでなく自主学習も必要です。特に仕事の合間に通う場合は、スケジュール管理を細かくやっておかなければいけません。突発的に始めると仕事のパフォーマンスにも影響が出る可能性があるので、計画を立てたうえで受講しましょう。