CSCS

CSCSとはどんな資格なのか

国際的な教育団体である米国NSCAが発行している資格で、国内では1999年から試験が開始されました。取得するにはトレーニングの指導だけでなく、施設の管理や運営に関する知識も必要になります。ドーピングや生活習慣の指導など、運動以外でもアスリートを徹底してサポートしたいトレーナー向けの資格です。

またCSCS以外にも、NSCAが発行している資格にCPTがあります。難易度はCSCSのほうが高い分、取得できれば指導するうえで信頼を得やすいのがメリットです。

取得するための方法(条件)

条件は複数あり、まず以下のどれか1つをクリアしておかなければいけません。

この条件以外にも、受験申込時にNSCAジャパンの会員であることや心肺蘇生法およびAEDの認定資格の取得が必須条件です。

CSCS会員になるには

CSCSの受験を申し込む場合は、NSCAへ入会する必要があります。入会後は、サイト内にある入会案内ページから申し込み可能です。

支払い方法はクレジット・コンビニ・ペイジーの3通りで、試験担当者へ以下の学歴証書のうち自身が持っているものを郵送する必要があります。

学位(学士、修士、博士)取得者の場合

※原本でなければ書類として認められません。

学校教育法が定める4年制大学もしくは6年制大学の卒業見込み者の場合

※資格認定をする際は、試験に合格した日から1年以内に卒業証書を提出する必要があります。

高度専門士の称号を保持する者の場合

※卒業証書に高度専門士の称号が記載されていない場合は、称号が記載されている卒業証書のコピーが必要です。

試験内容について

受験費用

基礎科学は計95問が出題され、試験時間は1時間半。実践・応用は計125問を2時間半で解く構成です。

基礎科学か実践・応用のどちらかを合格している場合は、合格から1年以内の再受験で費用が33,400円になります。受験期間は申し込み完了後から120日間です。受験は期間中に1回のみ認められており、試験日時は受験者自身がサイトか電話で予約して決められます。

問題集の購入方法

NSCAが運営しているオンラインショップにて、受験用問題集セットを購入できます。一般価格は11,880円ですが、NSCAの会員であれば割引価格の10,692円で購入可能です。より質の高い指導を行ううえで必要な生理学や薬学について学べる「ストレングストレーニング&コンディショニング」は、12,960円(会員価格は11,664円)で販売されています。

難易度

CSCSの合格率は2017年で約50%。NSCA-CPTは約65%と、CSCSのほうが難易度が高いといえます。ただ、試験日時は自分で予約できるため、それまでに勉強をしっかりと行えば合格できる確率を高められるでしょう。

活躍の場

CSCSは、トレーニングはもちろん施設管理や運営、栄養学などの知識もあると証明できる資格です。取得すれば一般の人だけでなくアスリート育成にも役立つスキルが身に付くので、取得しておけば指導の幅を大きく広げることができます。

必要性

トレーニングの指導を行ううえで、CSCSの取得は大きなアドバンテージになります。国際的にも信頼性の高い資格なので、海外で指導を行いたい場合も有効です。