JSPO-AT(旧JASA-AT)

ここではJSPO-AT(旧JASA-AT)の特徴や取得条件、難易度について説明。取得後の活躍の場についても紹介しています。

JSPO-AT(旧JASA-AT)とはどんな資格?

JSPO-AT(旧JASA-AT)とは日本スポーツ協会(JSPO、旧日本体育協会)公認のアスレティックトレーナー資格です。アスレティックトレーナーは国際競技大会をはじめとして、国民体育大会や国内トップリーグで活躍するアスリートをサポートします。

JSPO-AT(旧JASA-AT)ではアスレティックトレーナーを「スポーツドクター及びコーチとの緊密な協力のもとに、競技者の健康管理、傷害予防、スポーツ外傷・障害の救急処置、アスレティックリハビリテーション及びトレーニング、コンディショニング等にあたる者」と定義しています。

資格取得するための方法(条件)

アスレティックトレーナーの資格は、「公益財団法人 日本スポーツ協会」が主催する講習会を受講し、かつ筆記試験・実技試験に合格することで取得することができます。

講習会の受講条件

「公益財団法人 日本スポーツ協会」に加盟する団体から推薦状を得られた方のみ、アスレティックトレーナーの講習会を受講することができます。

講習会の受講内容

講習会の受講期間

6月~翌々年3月

受講費用

※試験代は別途

資格登録料

4年間分で20,000円(初回のみ23,000円)

なお、「公益財団法人 日本スポーツ協会」が認定している教育機関(大学・専門学校)で指定のカリキュラムを受講した方は、のちに受講する講習の一部が免除されます。

試験内容について

共通科目については、「知識確認テスト」と「事後学習の課題提出」が課されます。 また専門科目については、「理論試験」と「実技試験」による総合判定が行われます。「実技試験」は、「理論試験」の合格者のみが受験できる仕組みです。

難易度

アスレティックトレーナーの合格率は10%以下です。よって、決して簡単に取得できる資格ではありません。試験を受ける前提として膨大な勉強を課せられる点は、上で説明したとおりです。

活躍の場

基本的に、トレーニングや試合などを通じて負傷した人を救護するための資格です。よって、何らかのスポーツチームの一員として求められることが多くなります。 もちろん、人の体の構造を知る専門家でもあることから、トレーニングジム等でも重宝されることになるでしょう。

必要性

パーソナルトレーナーとしての指導ができ、かつアスレティックトレーナーとして緊急時の対応ができる人材は、トレーニングジムなどから強く求められることでしょう。

パーソナルトレーナーになってから目指す資格

アスレティックトレーナーは、自身の専門知識を活かすことで、安全かつ効率的なトレーニング指導を行うことができます。ただし上でも説明したとおり、アスレティックトレーナーは、あくまでも「スポーツ医学」の専門家。お客さんが負傷したときの緊急対処法の専門家であり、パーソナルトレーニングの専門家とはやや業務が異なります。

パーソナルトレーナーとして、アスレティックトレーナーの資格取得を目指すことは、決して無駄ではありません。ただし、パーソナルトレーナーになるための入り口としては、少し趣旨が違う資格です。

パーソナルトレーナーになるためには、パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶことが最も効率的。パーソナルトレーナーとして就職した後にアスレティックトレーナーの資格を目指す、という順番が正しいでしょう。